対象年の資料一覧を作り、そろったものと不足しているもの、確認先を分けること。
資料が見つかったことと、税務上の扱いが確定したことは別に記録します。
対象年と、自分の働き方を確認する
最初に「何年分を準備するか」を書きます。
所得税はその年の1月1日から12月31日までを対象に考え、年の途中なら集めた期間も残します。
続いて給与の支払元、年末調整の有無、副業の仕事内容、申告を考えている控除をメモします。
副業のアルバイトの給与と、物販や業務受託の収入を、同じ所得区分と決めないでください。
契約や仕事の実態を確認し、区分が分からなければ相談事項に残します。[C8-N1]
「副業が20万円以下なら何もしなくてよい」とは判断しません。
国税庁の案内は、給与を1か所から受けるか複数かで条件が異なります。
給与収入額、源泉徴収・年末調整の状況、給与・退職所得以外の所得金額など、該当する条件を確認します。
売上や銀行入金だけで判定しないようにしましょう。[C8-N2]
医療費控除などで所得税の確定申告をする場合は、その20万円以下の所得も併せて申告します。
また、所得税の申告が不要でも住民税の申告が必要な場合があります。
住所地の自治体で、所得税を申告済みの場合の扱いも含めて確認してください。[C8-N3][C8-N4]
給与・副業・控除の資料を一覧にする
次の表を自分のメモへ写し、必要な行に「あり・未取得・該当なし・要確認」を付けます。
書類の名前が違っても、何を確かめる資料かで対応づけます。[C8-N5]
| 分類 | 集める資料の例 | 確かめる内容 |
|---|---|---|
| 給与 | 勤務先ごとの源泉徴収票 | 年分、支払元、給与・源泉徴収の内容 |
| 副業の収入 | 契約・請求書、販売履歴、報酬明細、入金明細 | 総額、手数料、源泉徴収税額、取引の時期 |
| 副業の支出 | 仕入記録、請求書・領収書、カード・銀行明細 | 内容、用途、金額、記録との対応 |
| 控除等 | 自分が申告する控除の証明書・医療費等の資料 | 対象年、年末調整での反映状況、不足書類 |
| 提出の準備 | 選ぶ提出方法の本人確認・利用準備 | e-Tax等の利用条件、必要な添付資料 |
これは、申告に使う資料を集める表です。表の書類を全部そのまま提出するという意味ではありません。
たとえば給与の源泉徴収票は申告書への添付・提示が不要でも、申告内容の確認に使います。
提出物は申告内容と方法に応じて確認します。[C8-N8]
日々のファイル名や保管先を整えたい場合は、領収書・電子取引の資料整理へ進めます。
取引ごとに、資料と記録を照合する
売上・経費管理表の記録IDを手がかりに、元の請求書や明細を探します。
期間・件数・内容・金額を確認し、抜けた行や同じ取引の重複を調べます。
帳簿と原始記録を照合する手順は、国税庁の決算の手引きにも示されています。[C8-N7]
以下はすべて説明用の架空データです。
注文Aは販売額12,000円から手数料1,200円だけが差し引かれ、10,800円が入金された設定です。
源泉徴収や送料等の別の控除は想定していません。注文Aは管理表教材と同じ設定で、業務D・購入Eはこの記事独自の架空例です。
| 対象 | 手元の資料 | 照合結果・次の作業 |
|---|---|---|
| 注文A・S001/E001 | 販売12,000円、手数料1,200円、入金10,800円 | 12,000−1,200=10,800で対応。入金を別の売上として追加しない |
| 業務D・C8-S01 | 6,000円の請求書のみ | 契約・納品等の時期と入金状況を確認する |
| 購入E・C8-E01 | カード明細3,300円のみ | 購入内容・用途を確かめる資料を探す |
ここでは、資料のつながりを確認しています。業務Dの計上年や購入Eの経費算入は確定していません。
合計を合わせるために、不明額を0円に置き換えないでください。
年末の未入金・未払・在庫を拾う
年末には、銀行の入出金だけでは見つからない取引も確認します。
一般に、その年の収入は、現金を受け取ったかだけでなく、収入すべき権利が確定した時期で考えます。
契約内容や一定の現金主義の特例などによるため、未入金という理由だけで翌年分へ移さないようにします。[C8-N6]
- 未入金・前受け: 請求や納品の記録、契約、入金予定を並べ、どの年の取引か確認する。
- 未払・前払い: 請求書と対象期間、支払日を並べ、支払った年の費用と即断しない。
- 在庫: 物販では年末に残る商品の種類・数量と仕入れの資料を確認し、棚卸表へつなげる。
- 設備等: パソコンなどは取得日・金額・使用開始日・用途を残し、当年の経費になる額を別途確認する。
売れ残った商品の仕入支出をすべて引いて、利益が完成したとは扱えません。
国税庁の決算の手引きで、棚卸しや未払経費などの整理方法を確認します。
年の途中の在庫数は、年末時点の数とは区別しておきましょう。[C8-N7]
日々の準備には、商品の数量・原価・状態を確かめる在庫管理を使えます。
年の途中の架空例なので、申告用には対象年末の実際の数量と評価方法を改めて確認します。
足りない資料と判断待ちをメモにする
不足は「書類がない」と「書類はあるが扱いが分からない」に分けます。前節の架空例なら、次のように残せます。
下表も説明用の架空メモです。
| 対象 | 未確認のこと | 次に確認する先・資料 |
|---|---|---|
| 業務D・6,000円 | 納品等の時期、計上する年 | 契約・納品記録。区分や時期の疑問は税務相談へ |
| 購入E・3,300円 | 買ったものと仕事での用途 | 注文履歴・領収書・利用記録 |
| 年末の在庫 | 商品別の数量と評価に使う資料 | 棚卸しの記録・仕入資料・該当年の公式手引き |
自分のメモには、確認予定日と確認後の結果も足します。
「未取得だから取引なし」「資料があるから全額経費」とせず、解決した行から状態を更新します。
税務署や税理士へ相談する場合も、仕事内容・金額・日付・手元の資料・質問をまとめておくと、確認したい点を伝えられます。
対象年分の公式案内で、作成・提出へ進む
資料一覧と不足メモができたら、国税庁の所得税の確定申告から、対象年分の様式・手引きと作成コーナーを確認します。
自分に必要な書類、作成方法、申告・納付の期限を一緒に控えます。[C8-N9]
2026年9月10日の確認時点では、公式入口に令和8年分の事前案内と令和7年分の特集が掲載されています。
令和7年分の期限を、令和8年分の期限として使わないでください。この記事では令和8年分の具体的な期限は示していません。
会計ソフトの利用を検討する場合は、無料管理表との使い分けで必要な出力機能を確認できます。
資料整理・申告書の作成・提出はそれぞれ別の段階です。
e-Taxで提出した場合は受信通知等で送信結果を確認し、申告データと控えを残します。[C8-N8]
対象年、そろった資料、不足と確認先が分かる一覧を手元に残しましょう。
確認事項が解決したら結果を更新し、作成・提出の準備へ進めます。
参考にした一次情報
確認日:2026-09-10。整理手順と架空の記入例は、このサイトで作成したものです。
- [C8-N1] 国税庁「所得の区分のあらまし」(外部サイト)
所得の性質に応じた区分。令和8年4月1日現在法令等。 - [C8-N2] 国税庁「給与所得者で確定申告が必要な人」(外部サイト)
給与の支払元や源泉徴収等による条件。令和8年4月1日現在法令等。 - [C8-N3] 国税庁「確定申告を要しない場合の意義」(外部サイト)
還付申告等を行う場合の20万円以下の所得の扱い。 - [C8-N4] 福岡市「市民税・県民税の申告」(外部サイト)
自治体の案内例。令和8年度の申告対象者と所得税確定申告済みの場合の扱い。ご自身の自治体の案内も確認してください。 - [C8-N5] 国税庁・東京国税局「申告書の作成する際に必要な書類」参考事項(PDF)(外部サイト)
令和7年分チェックシートの参考欄。給与・報酬・控除の資料を確認するために参照。 - [C8-N6] 国税庁「収入金額とその計算」(外部サイト)
未受領の収入と収入時期の考え方、現金主義の例外。令和8年4月1日現在法令等。 - [C8-N7] 国税庁「白色申告者の決算の手引き(一般用)」(PDF)(外部サイト)
令和7年分。帳簿と原始記録の照合、棚卸表、未収入金・未払経費等の整理を参照。 - [C8-N8] 国税庁「申告書の提出」Q&A(外部サイト)
作成用資料と添付・提示書類の違い、e-Tax送信後の確認。掲載の具体期限は令和7年分の案内です。 - [C8-N9] 国税庁「所得税の確定申告」(外部サイト)
対象年分の様式・手引き、作成コーナー、事前準備を探す公式の入口。
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