副業の管理表は「取引をたどれる」ことから
物販なら注文履歴と販売手数料、制作や業務受託なら請求書と報酬明細。まず、同じ取引に関する情報を対応づけます。
給与や生活費も同じ口座に入っている場合は、先に生活用と仕事用を分ける手順で対象をそろえましょう。
このページの管理表では、仕事の売上と支出を整理します。「記録確認済」は、内容・金額と手元の記録を照合した状態です。
入金済み・支払済みという意味ではありません。請求内容や購入目的が分からない行は「確認待ち」に残します。
まだ受け取っていない報酬でも取引内容は確認できる場合があり、銀行にお金が入っていても取引の内訳が分からない場合があります。
記録の確認と、お金が動いたかどうかを別々に管理することが大切です。
日付・内容・金額に、確認するための手がかりを添える
| 項目 | 残す内容 | 確認に使う場面 |
|---|---|---|
| 記録ID | S001など、文字を含む行ごとの一意の番号 | 返品・訂正の元行を参照する。注文番号はメモへ |
| 取引日 | 取引を確認するための日付 | 請求日・利用日・入金日を混同しない。税務上の計上日は別途確認 |
| 種類・金額 | 売上または支出、円単位 | 売上返金は負の売上、支出の返金は負の支出として、この練習内で対応づける |
| 確認状況 | 記録確認済・確認待ち | 内容や根拠が不明な行を、確認済の集計に混ぜない |
| 内容・確認メモ | 相手先、取引内容、証憑の保管先、関連IDなど | 元の請求書・領収書・明細へ戻れるようにする |
練習欄は項目を絞った補助表です。
実際の運用では入出金予定日・実際の着金日・支払元なども別に残し、原本の請求書や領収書と照合します。
元の書類を管理表に置き換えて処分するためのものではありません。
売上総額と、手数料を引いた受取額を重ねない
次は、売上から手数料だけが差し引かれる架空の例です。
総額方式で整理するなら、売上12,000円と手数料1,200円を別行にします。
受取10,800円は入金の照合に使い、3本目の売上にはしません。
| ID | 内容 | 種類 | 金額 |
|---|---|---|---|
| S001 | 注文A・売上総額 | 売上 | 12,000円 |
| E001 | 注文A・手数料 | 支出 | 1,200円 |
12,000円 − 1,200円 = 10,800円
この例は源泉徴収・送料等の別の控除がない前提です。実際は明細の内訳を確認し、入金額をそのまま売上総額と決めつけないようにします。
カードで買った支出と、後日の銀行引落しも別の出来事です。購入をこの表に記録したら、引落し時に同額の購入を追加しません。
引落しは支払い・残高の照合記録として残します。
管理表を編集して、確認待ちと返金を練習する
すべて説明用の架空データです。
最初の10行では、確認済の売上18,000円、支出10,100円、差額7,900円になります。
確認待ちは売上6,000円・支出7,000円で、確認済とは別枠です。
- 9行目の追加報酬を照合できた想定で「記録確認済」に変える。確認済の差額は13,900円になる。
- 1行目の記録IDを2行目と同じ「E001」に変える。重複が残る間は集計を保留する。
- 「架空データに戻す」でやり直す。返金の負数も元の状態に戻る。
練習欄を読み込みます。表示されない場合も、上の記入例で手順を確認できます。
練習はこのページ内だけで動きます。入力をサイトへ送信せず、自動保存もしません。
再読込すると初期の架空データに戻ります。実際の口座番号・カード番号・個人情報は入力しないでください。
金額は半角整数、1行あたり±9,999,999,999円・最大30行の練習用です。
CSVは入力行を保存し、小計行は含めません。税務ソフトへの直接取込形式ではありません。
CSVを開き直す機能はなく、再利用する場合は表計算ソフト等で扱ってください。
週に一度、表と原本の件数・金額を照合する
取引数が少ないうちは、確認日を決めてまとめる方法でも始められます。
金額だけが一致しても、売上と返金が両方抜けている場合があるため、件数と内容も確認します。
- 漏れ:注文履歴・請求書・カード明細にある取引が、表にもあるか。
- 重複:別IDでも、同じ注文・内容を二度入れていないか。この練習が検出するのは同じ記録IDの重複です。
- 返金:元取引のID・返金額・根拠の明細が対応しているか。元行を消して履歴を失わない。
- 確認待ち:何が不明か、次に見る資料は何かをメモしたか。
- 保存:原本の請求書・領収書等と、編集した管理表を後から探せるか。
明細の生活費が多く混ざっている場合は、混在カード明細の練習から進めると、記録する対象を絞れます。
手入力や照合に手間がかかると分かったら、副業に会計ソフトが必要かを考えるガイドで必要な機能を整理できます。
記録に対応する領収書や請求書は、紙と電子データの整理手順で保管場所をつなぎます。
一年分を照合するときは、申告前にそろえる資料も確認してください。
物販の商品ごとの確認は、原価・送料・返品を含む利益計算へ。
未販売品や戻った商品は、在庫の数・原価・状態の確認とつなぎます。
管理表の差額は、利益でも銀行残高でもない
この表は売上から支出を引くだけなので、在庫・減価償却・未払・税金などを処理していません。
物販では、仕入れた商品がまだ売れず在庫として残ることもあります。
国税庁の決算の手引きでは、売上原価を「期首棚卸高+年間仕入高−期末棚卸高」で計算します。
仕入支出の全額を引くだけで、利益が完成するわけではありません。
経費になるか、いつ計上するか、どの帳簿・保存方法が必要かは、取引内容や所得区分などによって確認が必要です。
帳簿の完成や申告の正しさをこの管理表だけで保証するものではありません。
次の支払いに備えるときは、別に銀行残高と入出金予定を並べます。
物販の例は入金日とカード引落日を管理する記事で確認できます。
参考にした一次情報
確認日:2026-09-09。整理手順と架空の記入例は、このサイトで作成したものです。
- 国税庁「個人で事業を行っている方の記帳・帳簿等の保存について」(外部サイト)
取引の記帳と帳簿・書類保存について参照。必要な帳簿・保存年数は対象や所得区分等によって異なります。 - 国税庁「必要経費の知識」(外部サイト)
家事関連費の区分、必要経費の算入時期について参照。教材の用途分類は税務判断ではありません。 - 国税庁「白色申告者の決算の手引き(一般用)」PDF(外部サイト)
棚卸と売上原価の計算、支払いと経費の二重計上防止の説明を参照。