勤務先への確認元と、給与・副業・控除の三束を同じ対象年でつなぐ資料引継ぎ票です。勤務先回答がない段階を「未済確定」に変えません。
「年末調整がまだ済んでいないかもしれない。副業の確定申告資料をどう分ける?」というとき、源泉徴収票の一欄だけで結論を出す前に、勤務先への確認元と三種類の資料束を分けます。給与の源泉徴収票、副業の収入・支出資料、控除資料では、確認する相手と状態が異なります。
2025年分の架空例で、年末調整の状態を確認する回答E01、給与票W01、副業資料P01、控除資料D01を使います。実際の勤務先名・個人番号・給与額は記入しません。所得区分、申告要否、税額、還付額はこの票で判断しません。
未済かもしれない状態と勤務先の回答を分ける
架空A勤務先の2025年分源泉徴収票W01が手元にあっても、勤務先の処理状況についての回答E01がないなら、票だけを根拠に「年末調整未済」と確定しません。国税庁の質疑事例[C64-N1]は、年末調整が未済の場合の票の記載事項を説明しています。すでに未済という前提の説明であり、特定の空欄からすべての勤務先・全年分の状態を判定する表ではありません。質疑は令和7年8月1日現在の法令等に基づきます。
勤務先へ照会するときは「2025年分の年末調整をしたか」「手元のW01は最新版か、訂正票があるか」「給与側で反映した控除資料は何か」を分けて聞きます。回答前の状態は照会待ちと書き、回答を得たら対象年・確認先・回答日を残します。
| 確認欄 | 手元にあるもの | まだ決めないこと |
|---|---|---|
| 対象年・勤務先ID | 2025年・架空A勤務先 | 他年・他勤務先の処理状態 |
| 源泉徴収票IDと版 | W01を取得 | 最新版か、訂正票があるか |
| 年末調整の確認元 | E01は未取得 | 未済・済みの断定 |
| 控除の給与側反映 | 勤務先回答待ち | 手元資料がすべて反映済みという推定 |
給与束は支払者と源泉徴収票の版を結ぶ
給与束には対象年、支払者ID、票の版、訂正票の有無、勤務先への質問を置きます。国税庁の令和7年分法定調書の手引き[C64-N2]は2025年分の源泉徴収票等を確認する入口です。発行者向けの作成説明を読んだだけで、本人の年末調整状態や申告要否は決まりません。
票自体がなければ源泉徴収票の取得依頼へ、複数の給与支払者や訂正版があれば複数給与の資料整理へ進めます。ここでは「票を取得した」と「勤務先の処理を確認した」を別欄にします。
副業束は契約・収入・支出の原資料を保つ
副業束P01には契約・注文、報酬や売上、手数料や支出、入金の照合状態を記します。給与の年末調整が未確認でも、これらの原資料を集めてIDで結ぶ作業は進められます。一方、給与の処理が未済らしいという理由だけで、副業の所得区分や収入計上時期を決めません。
報酬資料が未取得なら「P01の報酬資料は未取得」と記し、0円と書きません。給与額と副業額を一行に合算すると、どちらの原資料が足りないのか分からなくなります。まず別の束で保管します。
控除束は所持と給与側への反映を分ける
控除資料D01を手元に持っていても、給与側へ提出済みか、年末調整に反映されたかは別の事実です。国税庁の令和7年分年末調整のしかた[C64-N3]には、2025年分の年末調整と従業員向け資料の入口があります。資料の種類と手続を確認し、D01の給与側反映は勤務先回答と票の版に戻って確認します。
2026年現在の一般条件を2025年の架空例へそのまま遡らせません。控除資料が未取得の場合も、控除額を0と決めず、取得先と確認日を残します。
三束と確認元を一枚の票にする
| 対象年・年調状態 | 資料束とID | 確認できた範囲 | 確認元・回答日 | 次の確認 |
|---|---|---|---|---|
| 2025年・E01未取得 | 給与 W01 | 票を所持 | A勤務先・回答待ち | W01の最新版、年調済みか未済か |
| 2025年・E01未取得 | 副業 P01 | 契約資料の一部 | 契約・支払元・未照会 | 報酬・支出資料の不足 |
| 2025年・E01未取得 | 控除 D01 | 資料を所持 | A勤務先・回答待ち | 給与側への提出・反映 |
これは説明用の架空IDで、実在の勤務先や本人の税務状態を示しません。E01の回答を受けたら対象年と回答日を添えて更新します。未回答を「未済確定」へ変えず、P01の収支やD01の税務上の扱いを所持だけから判断しません。
質問先と次の作業を分ける
勤務先回答E01が届くまで、W01・P01・D01をそれぞれ保持します。回答が届いたら「勤務先に確認済み」「票の版を確認済み」「控除反映は確認待ち」のように、確認できた範囲だけ状態を更新します。三束の金額を申告書へ自動転記しません。
勤務先へ聞くのは給与票の発行・訂正と年末調整の処理状況です。申告の必要性や税務上の扱いは、対象年の資料をそろえて国税庁の相談先[C64-N4]などで確認します。税務署へ実際に相談したという意味ではありません。
勤務先回答と原票から年末調整済みと確認できた場合の資料引継ぎは年末調整後の副業資料整理にあります。この記事の中心は、未済かどうかの確認元が欠けた段階で三束を保持することです。申告全体の準備は確定申告の資料一覧へ渡してください。会計ソフトを使っても勤務先の処理状況が自動的に分かるわけではありません。
2025年・勤務先Aの回答E01、票W01の版、副業資料P01、控除資料D01を別行に。取得済みと確認待ちを分け、回答元・日付・次の取得先を更新します。
著者・編集方針は運営者情報と編集方針、内容への連絡先はお問い合わせをご覧ください。広告・アフィリエイトリンクの扱いも編集方針に記載しています。個別の税務判断は対象年の公式案内と資料に基づいて確認してください。
参考にした一次情報
確認日:2026-10-02。整理手順と架空の記入例は、このサイトで作成したものです。
- 国税庁:年末調整が未済の場合に作成する給与所得の源泉徴収票の記載事項。令和7年8月1日現在法令等。未済を前提とする票の記載説明であり、空欄だけで個人の未済状態を判定する表ではない。再確認日:2026-10-02。
- 国税庁:令和7年分 給与所得の源泉徴収票等の法定調書の作成と提出の手引。2025年分の給与票・訂正等の発行者向け資料。個人の申告要否を決めない。再確認日:2026-10-02。
- 国税庁:令和7年分 年末調整のしかた。2025年分の給与側手続・控除資料の入口。手元資料が給与へ反映済みかは勤務先回答と原票で別確認する。再確認日:2026-10-02。
- 国税庁:税についての相談窓口。資料をそろえた後の申告要否・税務上の扱いの相談先。実相談の記録ではない。再確認日:2026-10-02。
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